■中世期のオランダ人女性マリアンダは25歳で独身。両親と3人の田舎暮らしだったが両親は喧嘩が絶えず、父は出て行き、母と二人暮らしになった。やがて年老いた母が寝たきりになり世話をする毎日。母の話し相手になっている。街の商店にりんごを卸して細々と生活している。
■ある朝、母が亡くなっていた。覚悟はしていた。出来る限りのことはしたので悔いはないが、母はどうだったのか。ただ一人ぼっちになった心細さを感じていた。
■母が亡くなり塞ぎ込んでいるところへ知り合いが酒場に誘ってくれた。同年代の男女が大勢いて紹介される。皆、恋愛を楽しんでいる様子だが、彼女は場違いで馴染めない。皆、自分のことをつまらない奴だと思っているようで、疎外感、寂しい、孤独感を味わう。
■街にある小さな会社に雇ってもらいタイプライターを打つようになった。家に資料を持ち帰り勉強しながら夕食をとっている。社長に認められようと懸命だ。仕事があることに安心はしている。幼い頃から両親のいがみ合いを見て育ち、結婚はしないと決めている。
■独身で80歳まで生きて、毎週日曜には街の教会へ手作りのアップルパイを持って出かけ、皆にふるまっている。
■独りで最期の時を迎えて人生を振り返っている。
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B:最期の時はどんな気持ちでしたか? 両親の争いだけを見せられて、人を怖れ、自分の身を守ることで精いっぱいだった。母親を看取れた事は満足しているが、人を避けて孤独に生きた人生はどこか物足りなく感じた。もっと人と関わり、様々な経験をしたかった。








