■ドイツ中心地にある病院に新人ナースとして配属された。到着早々、先輩ナースに付いて肩を負傷した兵士の手術を手伝った。開口一番に言われたこと。
先輩:ここの医師は当てにならないから全部自分でするのよ。
■彼女は本当に医師に代わってすべての治療を行い、私は指示通りに動いた。医師そのものだった。その後、私は何もかもがショックで自分には無理だと伝えた。
先輩: 今のあなたには当然無理ね。だから、たった今、ここから経験を積み重ねていくのよ。
メアリー: とても出来るとは思えないんです。
先輩: 患者の命を失うのが怖い?それとも、自分の失敗が怖い?どっち?
メアリー: 両方です。
先輩: 正直ね。
先輩: ナースの仕事をしている人が皆ナースであるわけではないの。たとえ未熟な仕事をしていたとしても、あなたは既にナースです。だから今ここから失敗も含めて経験を積み重ねて行かなければならないの。やらなければいけないの。ナースだから。
先輩: 人の命を失う怖さを逃げずにしっかり受け止めているあなたは間違いなくナースよ。魂がやると決めていることをあなたのエゴで邪魔してはいけない。