■日本(江戸時代)、白浜の海、松の木、気温は高い。若い青年剣士。グレーの袴に白い絣模様の長着、年季の入った下駄に墨で名前の一文字「高」と書かれている。腰に竹光と短刀(真剣)の二本を差している。
■浜辺の方から大声で呼ばれて駆けつけると道場の仲間達がほぼ殺されている。敵は紋付きに白い鉢巻をしている。不意に顎を切りつけられ、そこへ親友が助けに入り切られて亡くなってしまった。自分ひとりだけが生き残った。「こんなの嫌だ!!」と叫んでいる。
■道場を出て畑を耕しながら生活している。自責の念、罪悪感、喪失感、虚無感、後悔、怒り、憤りなどの感情を味わう毎日。
■剣の道を捨て仏門に入る。
住職へ「仲間を助けることが出来ずに自分ひとりだけが生き残ってしまった。こんな人間が仏に仕えることが出来ますか?」と尋ねる。曰く「あなたのような人が仏に仕えるのです。お仲間の供養に努めなさい。」と剃髪される。
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B:最期の時はどんな気持ちですか? 住職の言葉にすがったんだ。供養なんて何の意味もなかった。剣なんて何の役にも立たない。誰ひとり救えなかった。