インナーチャイルドを癒やし切れていなかったことに気づいて愕然とした。気を取り直して一からワークに取り組み始めた。長くかかりそうなので地道に進めるつもりでいる。乳児期、歩行期、学童期、思春期、それぞれの時期の経験と感情を掘り下げていく。当時、言葉にならなかった感情、流せなかった涙、今なら解放できるかもしれない。
過去に何度かやっていたが今やると新しい発見がある。軽くなった感情もあったが今だ強固なブロックが見つかった。インナーチャイルドに許してもらえる気が全くしない。なぜ自分は許されないと思っているのか、誰に許されないと思っているのか。なぜ、こんなにも強固なブロックが出来上がってしまったのか?
幼少期にはもうヒントが見当たらない。過去世までさかのぼってみよう。心当たりがある。ああ、やっぱり!!!亡くなった11人の剣士達に許してもらえないと思い込んでいるんだ。その途端にチャネリングが始まった。
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【過去世No.025】亡くなった11人目の剣士からの言葉
道場の中でお前はいちばん幼くて本当に可愛かった。身寄りもない貧乏な俺達には小さな弟か子供のように感じていた。どんどん上達していく姿が可愛くて誇らしかった。(一瞬11人の名前を探って供養しようかと頭をよぎった)11人の弔いはもう既に十分にしてもらった。お前の一生をかけてしてもらったじゃないか。もう十分だ。ありがとう。
許すも許さないもない。つらい人生を選ばせてしまったな。すまない。だが、それもまたお前の意志で選んだ道だったはずだ。今はもう後悔はしていないだろう?
さあ、これからどうする?お前に剣士の勇気が備わっていたことを俺達は憶えている。勇気を使え。
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この言葉の主は今世での兄だ。顎を切りつけられた私を庇い亡くなった最後の剣士。生まれつき顎にあった濃茶のアザにどんな意味があるのかずっと気になっていた。ただ、ただ愛されていたんだな。